歯科経営者に聴く(前編)
~第一線で活躍する院長から学ぶ~
東京都西東京市田無町は西武鉄道新宿線の田無駅の北側に広がる地区であり、青梅街道や新青梅街道などの幹線が集中していることもあり、商業施設が充実しているエリアである。
田無北デンタルクリニックはその田無駅から徒歩3分の場所にあり、「基礎に始まり、基礎に終わる」をモットーとし、「変えてもいい基礎」と「変えてはいけない基礎」を見極めた歯科診療を提供している。
今月と来月の2回にわたり、田無北デンタルクリニックの木下陽介院長にお話を伺った。
田無北デンタルクリニック 木下 陽介 院長
【プロフィール】
- 1978年福井県 生まれ
- 2003年新潟大学 卒業
- 2003年医療法人社団朋優会 ソフィア歯科クリニック(インプラントセンター)勤務
- 2011年田無北デンタルクリニック 開業
【開業に至るまで】
歯科医師を目指されたきっかけについて教えてください。
兄と姉が医師になったので、私も医療系の分野に進みたいと考えていました。兄と姉の2人は医科の道に進んだのですが、私は2人とは違う歯科分野とはどういうものなのだろうと興味を持って調べていくうちに、やはり私は歯科の道に進もうと決めました。
卒業後の勤務先を選ばれた理由をお聞かせください。
大学に来ていた歯科医院からの求人票を見ていたところ、インプラントに特化した歯科医院を見つけたことがきっかけです。その歯科医院はインプラントに関する処置やオプションも含め、自分でオペができるという環境だったので、技術を磨く環境としては最適だったと思います。もちろんインプラントだけではなく、一般歯科や矯正歯科なども幅広く学ばせていただきました。
開業しようと決断したきっかけはどういうことでしたか。
一般歯科などはもちろん、インプラントに関することも一通り学べ、実践もできるようになった頃、そろそろ自分の診療方針を掲げていきたいと考え、開業を決意しました。私が決意したときに、同期で開業している人はほとんどいなかったので、割と早めの開業だったと思います。
開業地をどのように決められたのですか。
西東京市は保谷市と田無市が合併してできた自治体です。妻の地元が保谷なので、馴染みのあるところで探そうということになりました。それで、西東京市周辺で物件を探した結果、田無駅近くで開業することにしました。
設計のこだわりをお聞かせください。
自費診療を多く行っていきたいと考えていたので、間接照明を使い、高級ホテルのロビーをイメージしたリラックスできる空間になるよう、こだわりました。内装業者との打ち合わせでも、かなり細かくチェックしてオーダーしました。