【開業に至るまで】

歯科医師を目指されたきっかけについて教えてください。

高校3年生のときに親知らずが痛くなってしまい、何も集中できないぐらいのどうしようもない痛みだったので、恐る恐る歯科医院へ行きました。治療後に抜く前と抜いた後でこんなにも違うのかと感動したのを覚えています。ただ、やはり抜くときや術後の痛みがあることが気になり、「痛くない治療」を志したいと思ったことが歯科医師を目指したきっかけです。

卒業後の勤務先を選ばれたポイントを教えてください。

歯を抜かない治療やティースバンクなどの歯を抜いても移植できるといった「歯を残す」ことをメインに勉強したくて、日本大学松戸歯学部付属病院の再生歯科治療学講座に4年間、在籍しました。その後、東京都内の開業医の先生にお声をかけていただき、歯科医院を見学させていただいたところ、私が学んできたことが活用できそうだったこととその歯科医院に可能性を感じたので、そちらにお世話になることにしました。

開業しようと決意された動機について、お聞かせください。

大学病院から次に勤務する歯科医院に40人ほどの患者さんがついてきてくださり、その後の転職の際もまた同じく大勢の患者さんが一緒についてきてくださいました。そのときに「先生が転職するたびについていくのは大変だから開業してよ」と患者さんから後押ししていただいたことがきっかけで、開業を決断しました。お蔭様で、開業日には100人の患者さんにご来院いただき、有り難かったですね。

開業にあたって、設計やデザインで工夫されたことはどのようなことですか。

デザインに関しては、まずは個室にすることを考えました。患者さんの中には著名な方もいらっしゃるので、治療の際にゆっくりしていただけるよう、プライベート空間を大切にすることにこだわりました。