【第7回】 セミナーを作る上で考えていること
高井悦子 (たかい えつこ)
- 出身:
日本歯科大学附属歯科専門学校 (現日本歯科大学東京短期大学)
企業歯科診療室勤務後、結婚・出産にて3年ほど休職。
その後企業検診、クリニックへのパート勤務、地域歯科保健に従事。
フリーランスとして一度に数件のクリニックに勤務の傍ら、専門誌への登壇、セミナーや企業への企画提案を行っている。
日本歯科衛生士会会員・日本審美歯科学会会員。
U→ウキウキW→ワクワクお仕事を楽しんでK→キラキラした人になる。
そんな前向きな気持ちを持つ歯科衛生士さんを増やしたくて『スマイルブランUWK』を発起。現在チームリーダーを務めている。
早いもので、このエッセイも後半への折り返し地点に来ました。
今年も7月!本当に一年って早いです。
ところで、皆さんは「セミナー」に行ったことはありますか?今回はいきなりですが、私がセミナーを開催する時にどんなことを考えて内容を作っているかを書かせていただきますね。(ここに書かせていただくことは、私が今まで数々のセミナーに参加し自分が講師になった時に使おうと決めたことです。)
まず、「何のためにセミナーを開催するのか?」=自分は何が提供できるのか?を考えます。
受講生に役立つ「何か」を学び取ってもらい、そこから気づきを得ていただきたい。
そこから帰った後、「それ」を何かに生かして欲しい。
つまりは受講してくださった方がその後それを生かすことによって、「その人の人生そのものに少しでもプラスに働いてくれると嬉しい。」という思いを込めてお話させていただいています。
大げさかもしれませんが、その人の人生が今より良くなって欲しい…
しいて言えば、その人に関わる周りの人々の人生そのものも良くなって欲しい…
という願いを込めています(笑)。
つまりそれは、自分のそのセミナーに対する「心構え」を確認するようなものかな(笑)
もう少しわかりやすくすると、
a. 何を話したいのか?
b. それを聞いた人にどうして欲しいのか?
c. その人の周りの人に、どのように影響を及ぼしてもらいたいのか?
d. その先に何があるのか?(ビジョン)
ゴールを設定してから、スタートを決める。なので順番はd.→c.→b.→a.となります。
私自身も最初からこの考えだった訳ではなく、最初のころは普通にa.→b.→c.→d.で構成を考えていましたけどね(笑)
初めのころは時間がかかって仕方がなかったです。
今でもそうですが、前日や本番の会場の雰囲気でギリギリまで伝え方を工夫しようと思って表現を変えたりもしています。
セミナーを開いて、私自身が欲しい結果は参加者が終了後「このセミナーに参加して良かった!」と嬉しそうに言ってくれること。
終わった後の会場にたくさんの笑顔が充満して、皆がニコニコとしながら帰ってもらえるところを想像して出来るように内容を考え、たまには女優にもなったりしています(笑)
なのでわかりやすく言うと、参加者が「うれしいなぁ」と思ってくれることをたくさん思い浮かべる様にすることかな?
それを得たい結果として捕らえ、考え、骨格を作って行きます。
コツは…
・ 自分自身が受けたくなっちゃうくらい楽しい内容を考える。
・ 講師として参加者がどんな風になることを見たいか?
・ 参加者が上記の様なことを話しているところを想像する。
・ どのようにしたら結果を実感してもらう、もしくは実行してみたいと思ってくれるか?
・ 実際にどうやったら結果を実践することができるか…etc
私自身が見てみたいビジョンを『ウキウキ・ワクワク・キラキラ』ワークも組み込んで、『繋がりを作って欲しい。』という期待を込めながら、同時にギフトしています。
ワークを取り入れる要素で良いと思うのは、グループが自然とコミュニケーションが図れ知り合いができる。連帯感が生まれる。相乗効果や探索心を作るきっかけとなり、同時に仲間への信頼感、相手をもっと知りたいという好奇心を生む効果があると私は思っているからです。
これは私も数々のセミナーに参加して実感しているから言えることです。
ワークでは相手に意見を合わせる必要はないと思っています。
だってそれがあなたですもの。
それからもうひとつ…
振り返りのためにその場で感じたことを、書いてもらいます。
2週間くらいしてなんとなくモチベーションが下がった時など、そのメッセージを読み返してもらうようにしています。
きっと大切な宝物になると思いますよ。