ウキウキ・ワクワク・キラキラ【第3回】 食事内容を考える
高井悦子 (たかい えつこ)
- 出身:
日本歯科大学附属歯科専門学校 (現日本歯科大学東京短期大学)
企業歯科診療室勤務後、結婚・出産にて3年ほど休職。
その後企業検診、クリニックへのパート勤務、地域歯科保健に従事。
フリーランスとして一度に数件のクリニックに勤務の傍ら、専門誌への登壇、セミナーや企業への企画提案を行っている。
日本歯科衛生士会会員・日本審美歯科学会会員。
U→ウキウキW→ワクワクお仕事を楽しんでK→キラキラした人になる。
そんな前向きな気持ちを持つ歯科衛生士さんを増やしたくて『スマイルブランUWK』を発起。現在チームリーダーを務めている。
前回『歯科衛生士は食事指導ができるようになって欲しい。』と書かせて貰ったと思いますが、皆さんは日常おこなっている歯科保健指導の中で、しっかりとその辺を関連付けて説明できていますか?
この間“横浜歯科臨床座談会”の食事指導勉強会100回記念例会に参加して来ました。
タイトルは~食事が変わる、歯肉が変わる、そして生活が変わる~というものでした。
毎日のブラッシング指導の効果を高める上でも、改めてムシ歯や歯周病の治療効果を確かにする事や、処置後の安定した状態を維持するには『食生活』を整え、見つめることが大切だと実感して来ました。
皆さんは、スティックシュガー(1本8g)で一日に摂取しても良いとされているおさとうは何本分だと、思いますか?
横浜歯科臨床座談会では、(おやつは)『おさとう3本分』までと指導しているそうです。
つまりは24gまで。
では、次のうちどれが3本以下でしょうか?
大福もち・メロンパン・アイス・スポーツドリンク・炭酸飲料・豆乳飲料・ゼリー飲料・カクテル…
実は上記全ては24gの量を超えています。
メロンパンに至っては4本分もあり、500kcalもあって甘さだけでなく一食分の食事のカロリーに相当するそうです。
皆さんはプロですから、それらがどのくらいの量のおさとうが使われていのかきちんと把握して指導に当たってくださいね!
特に第一大臼歯の萌出してくる6歳くらいからと第二大臼歯が萌出してくる12歳くらいまでは、砂糖の摂取のコントロールを上手に行う必要があるそうです。
ランチョンセミナーでは、
主食(ちから)主菜(からだ)副菜(ちょうし)のそろったお弁当の紹介があり、当日配られたスペシャル弁当(800kcal)の説明もありました。
見た目も豪華でしたが味もとても美味しかったです。
お砂糖のとり方とともに、主食(ご飯、パン、麺類など)・主菜(肉、魚、卵など)・副菜(野菜など)を揃えた食事ととり方をわかりやすい方法で説明してくれました。
お弁当を作る際に理想的な配分は「3・2・1 弁当箱法」という物が考案されていて、この日のスペシャル弁当もバランスのとれたものでした。
ちなみにお昼など、ご飯の代わりに菓子パンを食べる方が多いと思いますが、これは主食にはならず『菓子パン類』に入ってしまうので気をつけると良いそうです。
「食事を変える」には、次の2点を改善すると良いそうです。
1. 甘い物を減らす
2. 主食(ちから)主菜(からだ)副菜(ちょうし)
患者さんと上手にコミュニケーションしてお伝えしてくださいね!