【理念・治療スタイル】

経営理念を教えてください。

地域貢献をメインに据えていますが、このように続けてこられたのもスタッフがいるお蔭ですので、スタッフが過ごしやすく、幸せになれるようなクリニックにしていきたいと考えています。

診療方針を教えてください。

基本に忠実に、無理はしないということを意識しています。

他院との差別化になっている点を教えてください。

私どもは矯正歯科専門の歯科医院ですので、色々な装置や方法により、患者さんそれぞれの希望に合わせられるということです。また。私が臨床指導医の資格を持っていますので、技術面でも自信があり、患者さんに安心していただけるという点は大きいですね。

開業してから苦労したことを教えてください。

開業当初はやはりまだ地域の皆さんからの信頼を得ていなかったので、なかなか集客できず、運転資金が底をつきかけて、経営も赤字に転じそうになり、焦りました（笑）。半年後にようやく患者さんも増え始め、右肩上がりになったことで、危ない状況を脱しました。ただ、患者さんが増えたことは良かったのですが、今度はスタッフが急に退職や休職をすることになり、予約枠よりスタッフが少なくなり、回していくのが大変な状況に陥ったことがありました。それで退職予定だったスタッフが気を利かせて退職時期を遅らせてくれたり、スタッフに助けてもらったこともありましたね。

患者さんからはどのような問い合わせが多いですか。

矯正治療に関しての流れや金額、患者さん自身の現在の状態から矯正して綺麗になるのかということをよく聞かれます。これまでは裏側矯正や目立ちにくい材料を選ばれている患者さんが多かったのですが、コロナ禍でマスクを着用すると口元が見えないので、表側矯正でいいという患者さんが増え、それについての問い合わせが多くなりました。

【増患対策】

増患対策について、お聞かせください。

増患対策と言えるものは行っていませんが、意識していることはホームページの充実やほかの歯科医院の先生方からの信頼を得られるような行動をすることです。そうすることで、誤解を生まずに紹介していただけることもあります。しかし、やはり患者さんに満足してもらい、口コミで広げていただくことが一番だと思っています。

【スタッフ採用・教育】

スタッフの育成や教育をどのように行っていますか。

歯科衛生士に関してはマンツーマン指導を徹底しています。慣れないうちは自信がないことや不慣れなことはさせないようにして、独り立ちできるまでは模型やスタッフ同士で練習をするなど、徐々に治療に携わっていくスタイルをとっています。歯科医師に関しては私が直接指導することが多いです。矯正治療経験が乏しいと不慣れなことも多いため、細かく教えています。

スタッフが働きやすい環境づくりのために工夫されていることはありますか。

月1、2回ほど、ミーティングをして情報共有をしています。スタッフ同士のコミュニケーションを大事にしており、きちんと話せる場を設けることで、スタッフが多い中でも皆の仕事が円滑に進められるように工夫しています。プライベートの充実も重要ですから、有休消化率は100％です。有休を取りにくいと思ってほしくないので、できるだけ希望の日に休めるように、かつ「この人がいないと回らない」という状態は作らないように、部署間の人員にゆとりを持たせています。

【今後の展開】

今後の展開について、お聞かせください。

現在は矯正歯科医院として、していきたいことはできています。今後は後輩の歯科医師を育てたいという気持ちが強いです。矯正に関しての知識や技術を高めてもらいつつ、強制ではないですが、資格取得に向けて学んでもらえたら嬉しいです。ステップアップしたいという方には全面的に応援します。もちろん資格取得を目指さない先生に関しては自由に働いてもらって構いません。

【開業に向けてのアドバイス】

転職や開業を考えておられる先生方へアドバイスをお願いします。

まず経験談として、運転資金は多い方が良いです（笑）。特に最近、物価が上がって、設備投資も大変ですので、気をつけましょう。次に人選びも重要です。慎重に選んでください。

【最後に】

趣味や余暇の過ごし方をお聞かせください。

休みの日は海釣りによく行っています。主に熊本県内を回っていますが、天草に行くことが多いです。それから剣道ですね。小学1年生の頃からずっと続けています。大会にも出場し、何度か優勝もしています（笑）。