チーム医療!患者さんが信頼を寄せるクリニックづくり ~やさしい心理学から学ぶコミュニケーション術~【第12回】 (最終章)仕事を通して素敵に輝いてみませんか?!―伝えたい歯科医療の心
水木さとみ (Mizuki Satomi)
- オフィシャルホームページ
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早いもので、今年もあとわずかとなりました。
皆さまにおかれましては、この1年はどのような年だったでしょうか。
1年間、大変お世話になりました。
多くの方々に読んで頂き、温かいお声もかけても頂きました。
皆さまとのご縁に深く感謝し、この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、いよいよ最終章となりました。
最終章は、いつも頑張っていらっしゃるスタッフの皆様に、水木からのメッセージをお伝えしたいと思います。
突然ですが、あなたにとって仕事とはなんですか?
仕事は楽しいことばかりではありません。
努力をしても必ずしも報われることばかりではなく、落ち込んでしまったり、自信をなくしてしまったり、時にはこの仕事は自分には合わないのではないかと思ってしまうこともあるかもしれません。
そんな辛い状況に陥った時、是非、思い出してほしいことがあります。
それは、人は経験から学び、成長していくことができるということです。
仕事の中で、降りかかる様々な出来事には、大きな学びが必ず存在しています。
そして、それは自らの財産となって蓄積していくのです。
ここで、自己成長の鍵、3つの力についてお伝えします。
◆素直力
仕事をし始めて3年間は、とにかく素直な気持ちをもって仕事に取り組んで下さい。
素直な姿勢は人との交流を深めます。
特に、学校を卒業し、クリニックに勤務し始めたばかりの新人スタッフさんであれば、素直な姿勢さえあれば、周囲の先輩方が、あなたに多くのことを教えてくれるはずです。
多くの知識や技術を得ることができれば、あなたの仕事における財産となっていくはずです。それはプロフェッショナルを極めていくには、とても大切な財産となって蓄積していくのです。
◆人間力
次の時期、4年~10年の間は、患者さんとの信頼関係も強まるころです。
仕事も楽しくなり、モチベーションも高まってくる時期でもあります。
一方、この頃は、ライフスタイルにも変化が生じます。
結婚・出産・育児、夫の転勤、あるいは、介護に携わる人もいるかもしれません。
こうしたライフイベントの中、仕事に集中したくても出来ない状況になってしまったり、思うように仕事ができなくなることも少なくありません。
やむを得ず、退職しなくてはならない状況に陥ることもあるでしょう。
しかし、降りかかる様々な出来事には、必ず「学び」があります。
そして、そこには、人として成長するチャンスがあるのです。
人間力は、こうした経験を重ねて養われ、のちに、患者さんと接する中で、最も重要な力となって発揮していくことができるのです。
◆影響力
さらに、次の11年目以降は、今までの経験から養われた「素直力」「人間力」を、どうか、後に続く後輩に響かせていって下さい。
社会人としての人格・医療人としての人格が養われてきたあなたが、後輩に影響を与えて欲しいのです。
後輩は先輩の背中をみて育ちます。
先輩スタッフの影響力こそが、後輩育成のキ―となり、チーム力・組織力を強化させていくことが可能です。
来院する患者さんは、こうしたスタッフたちのホスピタリティに富んだ空気に包まれ、
心理的安心から信頼感が強まります。
本コラムのタイトルでもある「患者さんが信頼を寄せるクリニック」はここから生まれると言っても過言ではありません。
今から7年後、日本でオリンピックが開催されるという素晴らしい時代がやってきます。
ある心理学者は「自己実現は可能である」と言っています。
7年後、あなたはどのような自分になりたいですか?
そして、7年後のあなたは、どのような仕事の仕方をしているのでしょうか?
なりたい自分を明確にイメージして下さい。
あなたがそのようのなるためには、今、なにをしたら良いのでしょうか?
あなたがそのようになるためには、今、どのようなことを改善していったら良いのでしょうか?
あたなのその意識は、必ず行動を変えていきます。
その行動は、あなたの習慣を変え、7年後のあなた自身を変えていくことでしょう。
益々のご活躍をお祈りすると同時に、7年後の2020年、オリンピック開催の年には
皆様が、自分らしく素敵に輝いていますように…
心よりお祈りし、お別れの言葉とさせて頂きます。
1年間、ありがとうございました。
感謝
2013年12月
水木さとみ
http://www.mizuki-satomi.jp/