ココロ健康美人ファイル

平岩裕子さんのココロ健康美人ファイル

【第9回】 言葉遣いについて

平岩裕子

平岩裕子

  • やまとなでしこ塾主宰。短期大学卒業後、大手百貨店に就職、人材コンサルティング営業、国際線客室乗務員、美容系サロンマネージャーなど、さまざまな角度から人と接する現場経験を積む。「マナーは方法ではなく心を伝えること」を念頭に、現場経験を活かした実践事例に基づいた講演は、幅広い年齢層の女性からの共感・支持を得ている。 やまとなでしこ塾他、企業や公的機関、医療機関でのマナー講座、接遇サービス研修などを実施している。

ブランクを克服して職場復帰を考えている潜在衛生士さんのために、復職支援や支援研修に力を入れている医院の選び方などをアドバイス

患者さまへの言葉遣いを見つめなおす

まずは、正しい敬語を使いこなせることが大事です。丁寧語、尊敬語、謙譲語の基本を知ったうえで、相手に合わせて言葉を使うこと。当たり前のことですよね。 医院ではいかがでしょうか? 患者さまからのご意見として多いのが、医院での患者さまに対する衛生士さんの言葉遣い。特に、お年をめした患者さまと接するときの言葉遣いが問題になります。 親しみやすい話し方=タメ口ではありません。こうした口調は、とても偉そうにも聞こえるとのこと。ですので、敬語の使い方を改めて見つめなおしてみてください。 おそらく皆さまご存じだと思いますので、ここでは敬語の使い方には触れません。意識して、使い慣れてくださいね。

心を表す言葉、相手が笑顔になる言葉を使う

接遇とは、おもてなしの心をもって接すること。
患者さま、同僚、先輩後輩、上司、そして職場以外において誰と接するときでも、接遇の意識を持つと、人間関係も円滑にいき、その場の空気も変化します。

表情や身だしなみに心が表れるなら、言葉遣いも然り。正しい言葉遣いとともに、もっと心を表す言葉を使ってみませんか?

例えば、皆さんは一日のうち「ありがとう」を何回言っていますか?
“毎日おはようって挨拶してくれる”とか、“いつも準備してくれている”とか、理由はなんでもいいのです。その気持ちを言葉にしてみる。「すみません」を「ありがとう」「ごめんなさい」と言い換えてみる。そうすると、より心が伝わります。

大切なのは、相手に対して心を前向きにし、興味をもって、その人と接すること。誰でも自分に興味をもって話しかけられるとうれしいですよね。
相手が笑顔になる言葉を使うことを心がけてみませんか?
相手だけではなく、ご自身も笑顔になると思いますよ。